November 12, 2007

見世物小屋

29a5c6f1.jpg
885afec1.jpg
27a45753.jpg
花園神社の酉の市に行って来た。…ひとりで!(寂)
本当は友人達と行く予定が、朝になってから諸事情で都合がつかなくなり、結局ひとりで行く羽目に。
予定変更も一瞬考えた……だが今日は引けない、引けない理由があるのだ。小雪太夫に会わねば!(笑)

小雪さんは見世物小屋の芸人さん。色白、長い黒髪、紅い着物がとても似合う、可愛らしい菊人形のような不思議少女。ネットで見世物小屋やフリークスについて調べるうちに彼女を知り、是非一度間近で舞台を観たいと熱望していたのだ。

靖国通りに出てみると無数の出店が並び、なんとも賑やかなこと。
しかし、出店には目もくれず人混みを掻き分けながら神社の奥へ…

あった!
見世物小屋だ!
おどろおどろしくも何処かチープな装飾を施されたテント、呼び込みのお姉さんの大袈裟な口上…これだ、まさしくこれ!これぞわたしが求めていたものだ。

引き寄せられるように、中へ、入る…

既に熱気に満ちている場内。目の前にはあの小雪太夫!そしてお峰太夫(大ベテラン芸人さん、初代ヘビ女)!

しかし、わたしの入った時にはお二人はまだ出番ではなかったようで、舞台上には…大蛇?(苦笑)
3mくらいだろうか、巨大なニシキヘビ。おばさんに絡み付いていた。暖かい国のヘビ様らしく、寒さには弱いご様子で舞台には電気カーペットがひいてあった。
おばさんが触っても良いと言うのでヘビ様を撫でてみた…これぞ天然の蛇革(笑)もっとザラザラした感じかと思っていたけれど意外と鱗はしなやかだったよ。
皮(脱皮時に出たもの)を戴いた。こいつを財布に入れておくと金運が上がるとか。
有り難や有り難や……

続いて、小雪太夫のヘビ喰い!
しかし…わたしが観た回は既にヘビは頭を喰い千切られご臨終…ヘビの死骸を喰っているだけだった。残念。
だが、かなり近い距離で見れて感動した。水道ホース程の太さのヘビだが、噛み切る時のメキメキという音が…なんとも生々しい。
小雪さんの爽やか過ぎる笑顔がまたゾーッとする感じで…美味そうに喰うんだよ、これがまた。ヘビ、どんな味なんだろうなぁ?白身っぽいのだろうか?でも流石に生は……
凄い、壮絶。
生で見る小雪さんはやはり素敵だった。
その後、人間クレーンなる芸も見せてくれた小雪さん。
鼻から入れた細い鎖を口から出す、某お笑い芸人がうどんを使ってやっているアノ芸(笑)
鼻と口、やはり繋がっていたのだなとなんだか納得(笑)
しかも、通した鎖に水の入ったバケツを吊るして持ち上げる!正直、見ているこっちが痛い。

その他、お峰さんの人間火炎放射(蝋を口に含んでマッチを当て、火を吹く芸。冗談抜きでかなり危険…)や箱抜け、ドッグショウやら一通り観て地元に戻り、呑み仲間達に熱く語って聞かせたのだった(笑)


楽しかった!
“胸が高鳴る”という感覚を久々に味わった。童心にかえって興奮したよ。なんて素敵なんだろう!
一日中居座りたかった…


ただ…心残りがあるとすれば、この感動を誰とも分かち合えないこと…
そして…

あ、熊手買い忘れた!(笑)
あーぁぁー



※画像説明
1.見世物小屋の入口
2.切山椒と大蛇の脱け殻
3.花園神社境内


◇所属劇団◇
幻想芸術集団 Les Miroirs

↓please click↓

alf_maria_lully at 01:38│Comments(7)

この記事へのコメント

1. Posted by 楔   November 12, 2007 21:39
こっそりと足跡を辿り、mixiより参りました。
今の時代、見世物小屋があるという事実に驚き、ついコメントを残してしまった今日この頃です。
一度は見てみたいですね、見世物小屋。

突然、失礼致しました。
2. Posted by Lully   November 12, 2007 22:00
楔さま

このような辺境へのお越し、ありがとう御座います…

日本で営業している見世物小屋は現在ではもう2団体のみだそうです。花園神社の酉の市では毎年見れるらしいので(ニの酉にも来るかは微妙ですが)機会があれば是非ぜひ観に行ってみて下さい♪
3. Posted by kyrie   November 13, 2007 05:22
初めましえて、私も足跡から来ました。
骨董市にはよく来ていますが、見世物小屋のことは存知上げませんでした(汗)

次回行ってみようと思います・・・ちょっと怖いけど・・・
4. Posted by Lully   November 13, 2007 05:39
kyrieさま

どうもいらっしゃいませ〜(笑)

確かに怖いイメージはありますが、実際のところさほどグロテスクな感じは受けませんでした。普通に子供も観ていましたし(もっとも、子供達はあれらを本物と認識していない様子でしたけれど)。
blogに書き忘れましたが双頭牛のミイラなんかも出てましたよ。
機会があれば是非一度♪

骨董市も楽しそうですね。
5. Posted by ねてねて   November 16, 2007 02:11
mixiから足跡返しできました。
どうやら小屋で検索懸けて引っかかったようですねw
おなじくこちらが観たときもすでに小雪太夫は死骸にかぶりつきました。
引きちぎる瞬間ぶちっと音がしたのがけこうえぐかったですよねw
蛇革おいらも貰いました、案外すぐそばで観ていたのかもしれないのかなとこの日記読んでいておもいました。
6. Posted by やま   November 17, 2007 01:02
足跡から参りました。

見物小屋というとどうしても、寺山修司を連想します。
なんだか不思議の国に迷い込んだようでわくわくします。

でも、ときどき、イカサマつうか・・「大イタチ」の看板につられて中にはいると、
大きな板に紅いペンキぶっかけてあって、「これが大きな板に血、大イタチだ!」
結局「芸」はそのおじさんの口上だったりするんだけど、みんな大笑い!

ヘビ革は大好きで、パイソン(ニシキヘビ)の3mもの(一匹分)購入しました。
それでサイフとか作って普段使っていますが、「お金が貯まる」はウソです。(笑)
7. Posted by Lully   November 17, 2007 09:11
ねてねて様

あ…おそらくかなり近くに居たと思われます(笑)
ヘビ喰いの時はわたしは舞台下手側に陣取っておりましたので、本当に小雪太夫の真正面でした。


やま様

“大イタチ”は話には聞いたことがあります。今回出てきた双頭牛のミイラなんかも、前の団体はさも生きたシャム双生児が見れるかのような口上で儲けていたとか(笑)
でも、そんな胡散臭さもわたしは結構好きだったりします。

3mのヘビ革というと大層立派なのでしょうね。
しかし金運はないのか…むしろ革を買うことでまず金が飛ぶ気も…

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
profile

朝霞ルイ

Archives