November 26, 2012

虚言

秘密の共有は闇を分け合うことではない。
その闇を、更に深め、
一時の安堵と引き換えに己を追い詰める、実に愚かな行為。

伏線を張れ、
嘘を引き立てる為の嘘、
秘密を沈める為の秘密、
核心の数歩手前に毒を盛るように、
如何にも真実の底の様なまやかしをちらつかせ、相手の同情を得るのだ。

しかし、それも結局は脆き砦ということを忘れてはならぬ。
思案を巡らし飾り立てるほど、真実に近付いてしまう。
そんな嘘もある。




曖昧な疑念を抱いたまま、騙された振りを決め込もうと思っていたけれど。
こうも愉快な話を聞いてしまっては、わたしの黒い部分が疼いて困る。

しかしまさかこんなに早く露わになってしまうなんて、流石に少々呆れたが。
それをも超えると愛しさすら覚えてしまう。
馬鹿らしい、よくある話。

世間は狭い。
悪戯などしないに限る。
如何に柔らかな時を過ごしていようとも、自分の直感に訴える影は胸に留めておいて正解だったようだ。

まるで気に掛けないとまでは言わん。
正直なところ、身体にはダイレクトな影響を受けつつはあるが。
納得出来る理屈を手にしただけ気分は晴れた。
自分でも残念なことに、それしきで揺らぐわたしでは無いらしい。


もし、
其処まで鈍い人間と、
若しくはそれで折れる程度と信頼が無かったが故なら、
全く心外である。

わたしを蝕むのは、愚かな思念。


いちいち欲望を恥じていては、人間たる熱すら感じられないだろう。
ただ、殆どの者はその欲と同等の「許し」を持ち合わせてはいないのかもな。
怖れを上げればきりが無い。


◇所属劇団◇
幻想芸術集団 Les Miroirs

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alf_maria_lully at 02:58│Comments(0)TrackBack(0)

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朝霞ルイ

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