April 23, 2014

劇場入

備忘録に近いが…公演前後のこと、スマラの翼に乗せて色々と書き綴っていこうと思う。
先にお伝えしておくけれど…長いうえに朝霞目線の妄想や嘆きを含むものである。
まずは第一弾、劇場入り&仕込みの様子。心して、読むが良い…


◆(04/16)小屋入り前日◆

夕方まで稽古。その後、稽古場に来ていたアサトさんに、途中まで車で送ってもらい新宿オカダヤへ。
谷さんの髪が、どうも巧く染まらないので…オレンジのカラーチョークを購入。これでなんとか…赤毛になる筈。
城へ帰り着き、荷造りの合間に工作。

ベルトを塗ったり…

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決闘用の短銃を塗ったり…

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って、どっちもマジックかい!(苦笑)
運良くゴールドが残っていて良かったよ、ほんと。
工作楽しい。ちなみにその前夜はちまちまとミュルテちゃんの髪飾りを縫っていたのだよね。うん、ミュルテの髪飾り、隊長手作りだよ。愛だろ?
夜のあいだの、苦痛に呻く眠りを晴らそうと心を配ってくれるミュルテの声がなかったら?
…幾度おれは眠りのなかで、波ひとつ無く透き通った水に身を投じようとしたことだろう?


そしてこの期に及んで、音響編集。
小屋入り前日まで、音響ほったらかしなんて…わたしともあろう者が(泣)
有り得ん、有り得んと…嘆きつつね。
「やっぱりトッカータ!トッカータ6番で行こう!」独り言。で、なんといきなり曲を変えるという前代未聞の暴挙。
ごめん、谷さん&美也さま、ほんとごめん。
最近までのPCの不調の原因が、ごく初歩的なところにあるとやっと気付き、しれっとCDを焼くわたし。

諸々の連絡を済ませ、就寝。
凄い、このわたしが小屋入り前日に優雅に眠る時間(2時間程)があるなんて!敏腕スタッフの皆様のお陰です。
皆様の愛と労力を噛み締めながら、就寝…

さあ、ぼくのそばでおやすみ。
頭をぼくの肩に乗せて、きみの馨しい息のぬくもりでぼくの心臓をあたためながら。
ぼくも眠くなってくる。きみの優しいくちづけの様に、瞼がそぅっと下がってくる。
おやすみ、リシディス、おやすみ。



◆(04/17)小屋入り初日◆

念の為、柊さんにモーニングコールを頼むも、結局かなり早めに起床していた為に非常に爽やかな声で電話に出る。
清々しい朝である。本当にこれから劇場入りなのか?と疑いたくなる程に、冴えている(苦笑)…睡眠は大事だな。
そして、城の前までお迎えに来て下さった柊さんと共に、家出少年の様なとてつもない大荷物で劇場へ向かう。


着いて早々、ファルさんと共に御神酒と盛り塩を設置。
これらのお陰かは不明だが、昨年夏にTheater SHINEでゲネ中にわたしの髪を撫でまくった姿無き御方は今回は現れなかった。

舞台づくりはスタッフ様方にお任せし、持参したミッシェル(愛用のミシン)でわたしは黙々と紗幕を縫うことに。
途中、美也さまがやって来て「ウィッグが焦げた」と告げられる。不慮の事故に若干血の気が引くわたし…
しかし、とりあえず被ってみたら大丈夫そうだったので、そのまま使用することに。


紗幕…無駄に拘り過ぎて丁寧に縁をカットしたり物凄い端を縫ったりと時間を食いつつも、なんとか完成し、吊って頂く。
が、こいつの開閉が思いのほか巧くいかず、舞監・バビさんを深夜まで悩ませる…

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夕方頃、なんとなく完成したセットを眺めながらわたしのいつもの思い付き発動。
「なんだか椅子が地味じゃないかな…」即座に夢子ちゃん&雪乃ちゃんが召集され、上手&下手の椅子に紗幕にもある蔦モチーフが手描きされることに。
ほんと申し訳ない、しかし物凄く綺麗に描いてくれて感謝。


仕込みが押しまくり、結局ざっと明かりづくりを終えて解散。
解散後も、夜を徹して黙々と紗幕と格闘するバビさん。そして、ホルスターに汚しを掛けつつメリア様の高台(2階席)に蔦を張りまくるわたし。
そこへ、とんでもないトラブル発生を告げるメールが届く。音響用のMDが焼けないらしい。
今度こそ本格的に血の気が引いたわたし(とバビさん)。
慌てて策を練り、あれこれ機材を替えてとりあえずなんとかし、ほっと一息ついた矢先「大丈夫、焼けた!」との一報。脱力。まぁ、いいか。


食事を済ませ、楽屋でシャワーを浴び、まだ作業を続けているバビさんを残してとりあえず眠ることにする。

我々は、精霊達の創り上げた舞台のなかの意識をせざる俳優だ。
何故なら人の想像力は眠っているあいだ、その自由で孤独な魂の力によって精霊達の至福に参加するから。

(続く…)



◇所属劇団◇
幻想芸術集団 Les Miroirs

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alf_maria_lully at 19:11│Comments(0)TrackBack(0)

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