October 11, 2014

初秋

朝靄にしっとりと薫る小さな森。
河の水面から漂う白い風が運ばれ、ヴェールを纏った様に。

神秘的な光景である。
早朝の駅のホームからの眺め、湿り気を孕んだ草の香が、とても好きだった。
季節の移ろいを感じる、薫り。

こんな朝を見ることが出来る日も、あと僅かな時間か…

暑いのは滅法苦手なのだが、涼風が夏を拐っていく感覚にはもの悲しさや独特の風情を感じる。
感傷的ではあるが、悪くない。

「初秋」という言葉、暦の上では8月辺りのことだろうと思うが…慌ただしい時期から暫し抜け、落ち着いた気持ちで空を見上げ、そうしてやっと季節の変化を感じた訳だ。
年中の服装にも大差無く、季節感というものがあまり無いわたしだが(苦笑)ふとした瞬間に触れる移ろいにしみじみと感動する。

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画像は、全く関係無く…いつぞやわたしが暮らしていた夏の北八ヶ岳の早朝風景。
目が覚めたら雲の上に居るって、なかなか味わえない生活だったよ。

◇所属劇団◇
幻想芸術集団 Les Miroirs

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alf_maria_lully at 06:10│Comments(0)TrackBack(0)

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朝霞ルイ

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