February 22, 2015

poiche

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「poiche -純白い睡り-」、終幕しました。
ご来場下さいましたお客様、ご尽力頂いた関係者様方に心からの感謝をお伝えしたく思います。本当にありがとうございました。

約5年振りとなる新作公演…
何時にも増して沢山の方々に多大なる我が儘や無茶を叶えて頂き、やっとかたちになった作品です。
舞台とは刹那の夢かもしれません。けれどもその然り気無い一瞬を造り上げる為に稽古や打ち合わせを重ね、沢山の力と想いが動いて成り立つものです。偶然、というものは決して無く総てが演出を必要とし感情を伴うものだという、ごく当たり前の原点に立ち返ることが出来ました。

僅か2時間余りを板の上で必死に生きて輝くこと。言葉にして仕舞えば簡単で、役者というものもとても曖昧な生物に思えるが、それはやはり選ばれた者の聖域なのだろう。
今回は、神話のエピソードをベースに、舞台に関わる「役者」「劇作家」「劇場主」など、規模は違えど身近な職業のキャラクターが主な登場人物。
正直、執筆の段階で超難産で、かなり苦しみながらなんとか書き上げた。身につまされる、自分と重なる痛みを持つキャラクター達には凄く手を焼いたのだ。優しい純白の世界を目指して、ダークな自分をひたすら封印した筈が、このままでは自分が苦しみ過ぎて劇場が血塗れになるのではと(苦笑)
とりあえず、最終的にはちゃんと白いまま終われたけれどね。

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朝霞が演じさせて貰ったタクソス青年だが、これまた久々の、痛快なまでのダメ主人公(笑)
ああまで主軸に立っているにも関わらず個性が薄くとにかく優柔不断で振り回される草食系青年という、まさに辛抱立役というかある意味で王道なセンターではないかと…別段格好良い訳でもない地味男を敢えてやる醍醐味はあれど、一応同業者(劇作家)という面ではなかなかの難役だった。
良い経験になりましたよ…


実は、千秋楽翌日から別件でまたずっと以前から企画のあった映画撮影に合流したり、既に今年前半にも2件ほど客演が決まって打ち合わせに出掛けていたりと、慌ただしく過ごしている。
(詳細は追ってお知らせ致します。)
ばたばたと動き過ぎて、公演が終わったことすらここ2・3日でやっと実感し始めているくらいだが、流石に肉体は確実に疲れを感じている訳で…この精神の冴えと裏腹な身体の重さというなんとも形容し難い浮遊感を得る時間は、舞台というものが本当に人の魂を削って蠢く魔物なのだと感覚するときでもある。
ひとまずは、ほんの束の間ではあるが落ち着いて眠ります。次なる流れに乗る前に、ニュートラルな状態の自分に少し現実的な仕事を片付けさせよう…掃除とか掃除とか…


Les Miroirsとしては暫く目立った活動は無くなる訳だが、そう遠くないうちに何かしらの発表が出来るように水面下では地味に動いております。
何が起こるやら…どうぞお楽しみに。
今後とも、Les Miroirsと朝霞ルイをよろしくお願い致します。
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◇所属劇団◇
幻想芸術集団 Les Miroirs

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alf_maria_lully at 06:46│Comments(0)TrackBack(0)

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