May 17, 2015

均衡

早いもので、「アルカディアの夏」の稽古もあと僅か。
まだまだ脳が沸いているところだが、全体のバランスも見ながら少しずつ詰めていっている。
若手キャストさんが多いということもあって、非常に瑞々しく活気のある現場です。若く勢いのある共演者の皆様のパワーを得ながら、自分自身もいきいきと稽古に励んでおります。

一番絡みの多かった役のキャストさんが前回とは変わっているのだが、相手の空気感に合わせて再び出逢えた自分の役が全体的により新鮮に感じられる。再演の醍醐味だな。
想像していたよりも意外な方向へ感情が向かっており、また楽しい感じに仕上がってきている。
ずっと以前から知っていて共演してもいた役者さんなのだけど、会話をやり取りするような役で出させて頂くのは初めてなのだ。
ここの絡みはわたし的見所です。
さて、誰のことかな?お楽しみに。


ちらほら、本番を意識しているような妙な夢も仮眠中に見たりして。あぁ、公演が近いのだなと身を持って感じたりしている。
そういう類いの夢は殆どが覚めれば笑えるような事故(とんでもないアドリブが出たり、直前まで脚本が上がっていなかったり、馬やら象やらに劇場が襲われたり/笑)が起こるものだが…先日は仕込み時間が間に合わず袖幕が吊れないまま本番を向かえた夢を見た。つまり、退場しても楽屋に居ても客席から全て丸見えという訳。怖いですね(苦笑)
とはいえ、どんなハプニングに見舞われようと、初日が来れば何がなんでも芝居は始まり勝手に立ち止まることは許されないのだという当たり前の緊張感を、夢は常に魂へ訴えてくれるのではないか。或いは、こんな目に遭わないように気を付けてねという忠告かもしれん…どうだろ?

前述の夢での出演者達が「こうまで極めればアートか?」と思うほどの凝ったダサさの衣装を着ていてね(苦笑)
世界観的にあれは無しだなと。
相変わらず糸屑まみれな部屋で目を覚ましたわたしは、気合いを入れ直して衣装作ろうと心に誓った訳だよ。

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三日月バビロンのCorichに掲載されている、初演「アルカディアの夏」の舞台写真。
制服と云えばチェック柄よ。2010年に買ったチェック生地の余りがね…その後使い道が無くてずっと城のクローゼットで眠っていました。取っておいて良かった、再び日の目を見る機会が巡ってきたよ。
今回は既製服のアレンジだけではなく「或るもの」を型紙からきちんと製作しています。初演時に使用した衣装は殆ど使わない方向なので、ヴィジュアル面でもまたがらりと違う印象になるのじゃないかな?
一番わたしの得意分野であっただろうヒロイン役のドレスが先日完成し、少年達を如何にお洒落にするかに今は全力投球中である。

しかし実は最もネックなのが自分の衣装ということを忘れないでいたい…前回、観にいらしたお客様に「ルイさんだけ普段着みたいですね」と突っ込まれたのだ(笑)
着こなしているなら良いじゃないかと思われそうだが、衣装は衣装として成立しているべきである。
華美でよし、と演出からは言われているが…これもまたバランスを見つつ、だな。

◇◇◇

さて、いよいよ再来週!
チケットのご予約はお済みでしょうか?
舞台 「アルカディアの夏」は今月29日より上演致します。
公演詳細・チケット予約・会場案内など、此方の記事をご参照下さいませ。
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ザムザ阿佐ヶ谷でお待ちしております!

◇所属劇団◇
幻想芸術集団 Les Miroirs

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alf_maria_lully at 08:17│Comments(0)TrackBack(0)

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朝霞ルイ

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