March 10, 2017

LILI

3/26のサロンで上演する「LILI MARLEEN(リリー・マルレーン)」は、
当日ビデオ上映する過去作品「震える砂塵」の劇中歌として使用した歌のタイトルなのだけど、
わたしがこれを最初に聴いたのはもう20年近く前の話。

Luci'fer Luscious Violenoueというアーティストが、これに準えた同名の曲を歌っていたのがきっかけで原曲を調べた。
第二次世界大戦下でララ・アンデルセンが歌い、全く売れなかったレコードの余りが軍のラジオ局に偶然送られ兵士達の人気を得てヒットしたと云われている。
故郷に残した恋人を想うメランコリックな曲で、日本ではシャンソン歌手の方がよく歌うけれど当時は反戦歌として軍の上層に嫌われたそう。
しかし、あまりの人気からラジオ局は放送終了の直前に毎晩これを流した。
21時57分…「リリー・マルレーン」が戦場に流れる間は争いが止まり、兵士達は故郷を想ったという。
この辺りの詳しい話は本編で語っているのでご覧頂くとして(笑)

ララをモデルにしたと思われる映画や、マレーネ・ディートリッヒの持ち歌「LILIE MARLENE」としても有名。
日本語版の歌詞は、リリーが場末のキャバレー歌手のように描かれていてわたしはあまり好きではない。
なので、うちが劇中で使っていた歌詞はサビのドイツ語以外はわたしの書き下ろしたもの。

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Luci'ferさんは、まぁ、元々好きだった訳だが、彼女の「リリー・マルレーン」は原曲とも映画ともまた違った視点からの作品なのだよね。本人のキャラクターがあるのでああなるのだろうが。
影響は受けつつ、わたしが書いたら書いたでやはり違うものにはなって…
「震える砂塵」も反戦の側面は無論あるが、うちは社会派劇団では無いので切り口が変わってはくる。あくまでファンタジー作品なので、ノディエやら北欧神話やらもモティーフに入れつつ耽美仕上げにしている。
とはいえ、劇団のカラーを意識し過ぎずに書こうと思って作った芝居でもあったので、他の自分の作品に比べて人間臭いというかストレートな言葉や心理描写が多めではあるかもしれない。
わたしが「震える砂塵」で描きたかったのは、運命に抗って戦場へ行った二人の女性の明暗。クレタ人曰く、愛故に闘う者はマルスとエロスの加護を、戦に生きるのみの者はそれに敵わず。
“愛するとは、この腕に抱きうる絶対の神を持つことだ。”という台詞にも在るように。
リリー・マルレーンが“彼”の帰りを待ちきれず、追い掛けて行ってしまったら…という物語。
今回小品としてサロン上演する「LILI MARLEEN」は、舞台版では隠れたテーマのように見せていたその部分を主軸に表現しています。短い演目ではあるけれど、お客様の心に残る作品になれますように。
サロン会場の静かで密な空間だからこそお見せ出来る、特別感のある出し物にしたいですね。


Luci'ferさんの「リリー・マルレーン」は、ディートリッヒと同じMARLENE表記。
実は最初、今回歌ってみようかとオケまで作ったのだが、わたしの役では核心を突き過ぎる歌詞があるのでやめた。
しかもこの長い曲を、失礼ながらあの絶妙な下手ウマ具合で歌いきれる自信もない(苦笑)
いつか機会があれば、ね。
しかし一番好きなのはまた別の曲なのだな。

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Les Miroirsの隠れ家サロン
【cafe&bar MIROIR】
3月の開催
3/26(日) 15:00〜22:00
映像上映:震える砂塵(2014年)
短編上演:LILI MARLEEN 15:30〜&18:00〜
 →詳細

◇所属劇団◇
幻想芸術集団 Les Miroirs

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alf_maria_lully at 04:28│Comments(0)TrackBack(0)

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