April 2015

April 08, 2015

花冷

先週の石砂山でギフチョウに逢えなかったことがどうしても心残りで、再挑戦を試みたものの…
花冷えどころの騒ぎでは無い悪天候。なんと、雪が降ってきた!
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これは酷い、もう4月だというのに。
相模湖駅へ辿り着く前に断念。
まぁ、桜と雪のコラボレーションが見れただけでも高尾まで赴いた価値はあったか?

しかし今日は、どうしても自然と触れ合いたいモードのわたし。
多摩動物公園の昆虫館を目指し、高幡不動に下車するも…

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休園だと…?
なんてことだ、sed leo alisめ!プシュケたんにはどうしても逢えぬようだ。
「雪が、私を追い掛けて来てしまったようだ。忘れないで、と訴え掛けるように…」

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プシュケー!(嘆)

…だから、今年は、雪は舞台の上だけで充分だって云うのに。と、天候のせいにして絶望するも、よく考えてみたら今日は水曜日では?そもそも休園日だったのだ。
なんという空回り。

テンション駄々下がりのまま、とりあえず城の近くへ帰り着く。
あぁ、分かったよ。これはきっと、蝶々と戯れる暇があるなら台詞のひとつも覚えていろと、今日は大人しく自主練でもしなさいよという神のお告げなのだ。
稽古場に電話をして部屋を取り、予約の時間までぶらぶら過ごすことに。

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おやつにブリオッシュなど頂き、それでもまだ少し時間があったので行ってしまった。

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ふくろうカフェ…(またか!)
前回からあまり日を置かずに登場した為、流石に顔を覚えられていた。
実は此処のフクロウさん達、日中のほうが活動的だったかも。

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大暴れののち、睦まじくじゃれ合っていたメンフクロウのカール(左)&オオフクロウの大ちゃん(右)。

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ワシミミズクの禅ちゃんと握手。

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そのまま噛まれる(痛)

しかし可愛い。
今朝からぼろぼろに傷付いていたわたしの心が癒された。ありがとう、フクロウさん達!


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少しだけ満たされた気持ちで、稽古場へ向かう。
独りで考えたり試したりする時間は大切だね、落ち着いて自分の芝居を整理することが出来た。


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alf_maria_lully at 23:15|PermalinkComments(0)

April 06, 2015

生誕典礼祭

生誕典礼祭・追加公演にて、今年もMana様のお誕生日を祝いに。

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座席指定のある会場とのことで割りと開演ぎりぎりに到着したのだが、着いてみるとわたしの席に既に誰か座っている…?
声を掛けてみると同じ席番号と言われ、またこの方も別の席から番号が被って移動して来たのだとか。奥の席で何度も移動させるのも悪い気がして…仕方なくわたしが別の席に移る為に受付へ戻ることに。この日は同様のトラブルが多かったようだ。
とはいえ、席を変えたら2階席最前になれたので幸運だった訳だが(笑)

着席から程なくして暗転し、メンバーが登場するなかSEは「Secret Longing」。
え、この流れまさか…1曲目から「Pageant」!
恐らくラストだろうとバッグにしまっていたサイリウムを慌てて取り出す。

席とかあまり関係無いのね、結局殆どのお客さん勝手にスタンディングじゃん(笑)
席に着いてコルセット苦しかったから弛めてしまったのだけど、周りにつられて立ったのでラインが崩れてしまい、MC中にこっそり締め直す羽目に。
実はこれだけ長くファンでいながら2階席は初めてだったのでどう参戦していこうか最初戸惑ったのだけど、結局ほぼいつも通りだった(笑)寧ろ最前な上に両サイドのお客さんがクールに着席したままだったのでのびのび舞い狂えた感。
上から眺めるMana様ブルーの光のページェントは美しかった。

続いて「deus ex machina」、その後も激しめな曲で攻めてくる。
MC前に演奏された新曲がドラマティックで、語りっぽい部分もあり凄く好みだった。

MCではお馴染みの…徐に消えていったMana様を呼び戻す為のJe t'aime連呼である。
乙女な気分で瞳を潤ませながら口元に手をあて(…みたいな事を毎年指定される)、一本杉の丘の上に召喚するのだ。
「ジュテーム!Mana様〜♪」とな(笑)
やっと登場したMana様は、これもお馴染みのメタルなバースデイ・ソングを聴きながら胸元に手でハートをつくって横揺れして下さいます。無論真顔で(笑)このシュールさが堪らん。
例のくまちゃんバッグからキャンディを巻き散らしながら客席降りしたMana様は、そのまま花道を通り…また消える…

Mana様の誕生日(本当は3/19)はMoi dix Moisの誕生の日でもある。今年で13周年という邪悪な年を祝い、バンドへのバースデイ・ソングを演奏しているところへ再び登場したMana様がメンバー一人一人へ深紅の薔薇をプレゼントする。

Mana様からメンバーへのコメントをSethが読み上げる。しかし、追伸の内容が「酒の飲み過ぎに注意すべし(Sugiya)」や「LIVE前の炭水化物ダイエットはやめなさい(Ryux)」など、食生活に関することばかりで…面倒見の良い兄貴のようで微笑ましい。

後半の1曲目は新曲。フレンチポップスとジャーマンメタルの融合のような〜とのイメージだとか。昨年の生誕祭後に発表する予定が、色々あって封印していたようだ。確かに、去年はKの急逝やSethの入院などとても新曲を出せる雰囲気では無かっただろう。
MdMらしい華やかさと激しさがせめぐ良い曲だった。

この日も演奏されていた「twilight flower」もだが、新曲は精力的に作られている様子。そろそろ音源が欲しいな…
「twilight〜」は結構好きなので早く欲しい。

うろ覚えなのでリストが前後しまくるが(苦笑)…

「Solitude」のMana様ソロが相変わらず麗しい。毎回書くのだけどこれ、今回は上から観てみて更に神々しいオーラにやられた…鳥肌もの。

「beast side」から「Ange」の流れがぐっときた。Kの追悼公演以来、わたしは初参戦だったので…もしかして「beast〜」は封印なんじゃないかとも思っていたのだよね。きちんと演奏されていて嬉しかったことと、「Ange」へ続く感覚が昇華されるような流れが感動的だった。
あのメンバーが並んで演奏する部分が、2階からだとしっかり全員が見えてKに向かって聴かせているような感じがした。
紅く浮かび上がった魔方陣もまた…

dix love!的なアレ(笑)
今回は「ぽわわ〜ん♪」と叫ばされる。
なんだ、ぽわわ〜んて…(因みに語尾はファルセット気味で、とのこと)
これは叫び難い!
またしてもMana様の無茶振りで「外タレっぽく煽れ」と命じられるSethの必死さが微笑ましい。というかこの人は意外と芸達者だなと毎度思う(笑)
ぽわわ〜んが、だんだん「poi one!」に聞こえてくる…もはや何語だ?

本編ラストは「Je l'aime」。
…ん?ということは今回アンコール無し?
しかし演奏後もMoi dix Moisコール止まず、客電もつかないので…何があるのだろうかと期待しながら暫く待つ。

グッズのTシャツに着替えたHayato・Sugiya・Ryuxがステージに戻って来た。
最近わたしのなかで、はやとぅんのキャラは結構ツボなのだよね。時折熱くてぐっとくるコメントをくれる。
今回もアンコールの演奏に流れるまでの持って行き方が凄く良くて。陰ながら支えている、というよりは然り気無く引っ張って行っているような器の大きさを感じる。
ラストは二度目の「Pageant」で再び青い光に包まれる会場のなか、SethとMana様が花道から登場する。
演奏の後もメンバー達は袖ではなく一人一人が花道から退場して行った。
あの物凄く感動的な雰囲気のなかで、最後に残ったMana様が薔薇の花を携え…階段を踏み外したのは気のせい(苦笑)まさかのお茶目…ぽわわ〜ん♪


メンバー違うけど… Pageant

新しい場所へ一歩抜け出たような開放感が感じられるLIVEだったと思う。
Kの遺志を継ぐ新メンバーのRyuxも、MdMの難解な曲の数々に必死に食らい付き、積極的に参加している姿勢が良かった。やはり下手側のギタリストはMana様と対極のああいう獣っぽいプレイヤーが良いよね。
他のメンバー達も、演奏然り空気感が何処となくすっきりしたような気がした。
わたしもいい加減ファン歴が15年以上にもなる訳で…バースデイLIVEの参戦ももう何度目?という感じだが(笑)、変わらずそこに在り活動し続けてくれる安心感と共に、着実に前進して行く期待をファンに与えてくれる存在であるのは凄いことなのだと思う。
Mana様もMoi dix Moisも、わたしにとっては存在自体が壮大なドラマなのだ。
これからも目が離せないアーティストである。


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alf_maria_lully at 03:19|PermalinkComments(0)

April 04, 2015

桜花

毎年のことながら、ゆっくりと花見をする時間も仲間も無い…
とはいえ、先日赴いた相模湖近辺の山々でも、都会の並木道でも、桜は咲いているのだ。尽々日本人は、桜が好きなのだなと思う。

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ふらりと通りがかった不忍池で、少し寄り道をして桜鑑賞。

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水面にたゆたう花弁の群れが美しい。

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鴎と桜花。
此処に住み着いている鳥達は本当に人馴れしているな…

平日だというのに、朝も早くから花見客が多い。皆思い思いに春を楽しんでいる様子だった。

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白妙の枝に憩う雀…逆光でよく分からん。

流石にまだ屋台は開いておらず、朝から一人で一杯やる気にもなれなかったので(笑)大人しく池を一周したのみ。
来年の春は稽古も落ち着いている時期に当たる筈なので、ゆっくり桜を愛でる機会がつくれれば良いな。


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alf_maria_lully at 15:05|PermalinkComments(0)

April 02, 2015

登山

春の女神・ギフチョウを求めて、今年も石砂山(いしざれやま)へ。
前日昼より不眠状態なので少々不安だが、今日しか無いと思い…

今回は昨年と違うルートから登ってみようと、相模湖駅からバシャ(もとい、バス)に乗り、三ヶ木〜焼山登山口で下車。
諏訪神社で旅の無事を祈願しつつ。
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本当は青野原で降りて牧馬沢を見たかったのだけど、時間の都合上断念。西沢大橋の上から、遠く滝をのぞむのみに留まった。
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頑張れば下まで下りられるか?と思ったのだけど…入口らしい道が見付からず、ロープが無ければちょっと無理だろうと(苦笑)牧馬沢は夏場にでも行ってみたいね。
獣の香りに警戒心を強めて振り向くと、何故か檻の中で鹿が飼われていた。ペット…?
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鹿に別れを告げて、伏馬田入口へ。
前回は此処がゴールだったので全くの逆ルートということになる。長閑な山道を暫く行き、亀見橋へ辿り着いた頃には正午少し前。相変わらずのんびりである。

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この橋、真下を覗くと目眩がするくらい高い。前回はあまりのスケールに足元がすくんだことを記憶している。実は、山に登ってはいてもわたしは高いところがあまり得意ではないのだ…舞台仕込み中も極力脚立とか乗らないしね(苦笑)
橋の袂には「バカンス村」なるキャンプ場があるのだか、これまた古びた看板を掲げた廃墟感漂う雰囲気で(失礼)シーズンオフ時はちょっと近寄りたくない趣がある。しかし、今回二度目ということで落ち着いて橋からの眺めを楽しんでみたところ、流れがとても美しいことに気付き、意を決して下まで下りてみることに。
すると…

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これは凄い。
深いグリーンに輝く道志川が眩しい、秘境であった。
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流れは少し早いが、鮎や山女魚が放流されているようで沢遊びにはぴったりではなかろうか。
暫し休憩しつつ、美しい眺めに癒される。
以前、北八ヶ岳の雨池という霧が神秘的な湖に赴いたときにも感じたが、一人登山の醍醐味はこうした美しい風景を独占出来るところにあると思う。

さて、あまり休憩しても居られない。
目標は13時までに石砂山山頂である。
…伏馬田側の登山口はあまり目立たないところにあるのだが、昨年篠原にあった蛭避けのスプレーが設置されておらず青ざめる。石砂山は山蛭が出るのだ。スプレーが無いと知っていたら塩を持って来たのに…
仕方ない、蛭に付かれないようにさっさと登ってしまえ。

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とはいえ、只でさえ穏やかでない道が出現する此方のルート。重ねて昨年よりも道幅が狭い箇所が多くなっており、少し苦戦。
写真でお伝えしきれないのが残念だが、足元の幅は実は殆ど無い。丸太を打って補強されている箇所も、足を乗せるとガタガタ動くので瞬発力と腕力が弱い方にはお勧めしませぬ…

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山頂近くからやっとなだらかな道が出現し、蝶も出始めたのでゆっくり進む。
拓けた道では相変わらず雄叫びを上げたくなるね。山は良いな、腹の底から雄叫ぶと自然と一体になれた気持ちになる(笑)

久々の登山故の、体力の衰えは然程感じなかったのだけど…昆虫センサーが著しく衰えていた自分に驚く(嘆)
風景のなかに蝶を見付ける目敏さにはかなり自信のあったわたしが、全く蝶を写真に収められないどころか足元に留まった蝶を見逃しまくる…
可憐に飛び回るヒオドシチョウ(緋縅蝶 )・アカタテハ(赤立羽)達に遭遇するも、動きが俊敏過ぎて撮影出来ず。
この時期なので越冬した個体なのだろうが、意外にも綺麗な翅をしたものばかり。

悔しいのでWikipediaから写真を引用。
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これが、ヒオドシチョウ。久々に遇ったが、過去一度として写真に収められていない…
因みに「緋縅」とは武士が鎧を着ける際に結ぶ部分の名称であり、この蝶の翅の鮮やかな模様をそれに例えたもの。日本人って…繊細というか神経質というか(苦笑)相変わらず、和名はロマンが無いよね。
学名Nymphalis xanthomelasにもあるように、タテハ蝶の属名である「Nymphalis」はそのままニンフ(妖精)の意味である。英名「large tortoiseshell」は大きな鼈甲(べっこう)の意、英語でtortoiseshell catは三毛猫の意味になると思うととてもしっくりくる気がしないだろうか?
毎度思うことながら、学名にはロマンがあり英名にはセンスがある。

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今回写真に収めることが出来たのは、このミヤマセセリ(深山挵)のみ。
前翅に性標が見られるので雌だろう。

とはいえ、どれもレッドリスト登録種。
ミヤマセセリに至っては、東京都では絶滅種である。
セセリ蝶は地味だけどね、可愛いよ。

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最後の0.2kmをかなりまったり登った為に、目標の13時を少し過ぎた辺りで山頂へ。
曇っていて遠くが見えない…

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昼食休憩をとり、篠原へ下る。
下りの道はなだらかで足腰に易しい(笑)
1時間そこそこで下山。
里に着いた頃には天気も回復してきたけれど…結局のところお目当てのギフチョウには今年も逢えず。一体なんの為に此処まで来たのか?(泣)
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腑に落ちぬ…
やっと天気も少し回復してきたというのに!
半ば自棄になったわたしは、とぼとぼと辺りを散策し…美しい桜の花咲く山道に導かれるように…
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もう一つ山を越える決心を固める(笑)
石砂山の篠原登山口から程遠からぬ場所にある山、石老山(せきろうざん)!

石老山は出だしから急な道が続き、登り始めて数分でこれはまずい選択だったと気付く(苦笑)
時刻は既に14時半を過ぎた頃、ゆっくりと陽も暮れ始めている…前日から不眠の人間が二つ目に登るには危険な山だった。息を付ける道が無い。
重ねて、石砂山と違い道標に「あと〇kmで山頂」という記載が無く、一体いつまで登れば良いのか。寧ろ、途中から道標すら無い二股の道が出現し勘で進むという冒険をする羽目に…
一応シーズン中とはいえ、この平日も石砂山〜石老山は登山客に2名程しか遭遇しなかったようなマニアックな場所である。一人登山は楽しいが、万一遭難したところで助けを呼ぶのが難しいという危険がある訳だ(苦笑)
しかし、登り始めたからには頂上を目指さなくてはならないのが山である。
偽ピークに何度も騙されながら、何とか16時前に山頂に着く。
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逆光…
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脚痛すぎてあまりに辛い道程だったので…頂上の光景を目の当たりにして若干涙腺が弛む。
あぁ、無事に辿り着けた。
もはや雄叫ぶ気力も無い。
日没が迫っているので、一息ついてさっさと下山。

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下りは、比較的穏やかで展望台からのぞむ相模湖が夕陽に照らされて美しかった。
石老山の見所でもある巨大な奇岩の数々(伝説が残されているものもいくつか有る)や、古代の雰囲気漂う杉の巨木が立ち並び圧巻だった。
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…が、此処でスマートフォンの充電が切れる(泣)
もう遭難の心配は無さそうだったが、写真が撮れなくなったのが心残り。
麓にある顕鏡寺も閑静で素敵な場所だった。岩窟、神奈川の名木にも選ばれた樹齢四百年の銀杏や、複雑な根を持つ蛇木杉など、素晴らしかった…が、写真は無いので相模湖観光協会のblogから拝借。
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パワースポット感満載。
最近では、NHKの朝ドラで注目された美貌の女流歌人・柳原白蓮の墓があることでも有名だとか。

一先ず、何とか無事に下界へ戻れて安心。
また暫く歩き、登山口停留場でタイミング良くやって来たバシャに乗る。時間帯のせいか、客が何故かわたし以外全員坊主頭の男子高校生で浮きまくる(苦笑)

旅の疲れを癒しに、プレジャー・フォレストの日帰り温泉へ。湯上がりにマッサージを受け、夜風に当たりながら晩酌し、また湯冷めした身体を再度温泉に浸して肌もつるつるである。
今回も大冒険だったな。色々あったけれど楽しい一日だった。
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しかし…
ギフチョウ、今年も逢えなかった…
天気がまずかったのか?
来週辺りまた時間つくって行けないだろうか?と割りと本気で目論んでいる。


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alf_maria_lully at 02:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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