August 2016

August 13, 2016

Carmen

川井郁子さん・東山義久さんの「カルメン〜ドン・ホセの告白〜」を観てきた。
この二人の競演とか、絶対にわたしの趣味ストライクの舞台に決まってるじゃん!とまぁ、フライヤー見た瞬間から物凄く期待をして、久々になんだかもう楽しみ過ぎて眠れないくらいのわくわく具合で観に行った訳。

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期待を全く裏切らない、美しく妖しい魅力に満ちた舞台だった。

楽器演奏、ダンス、歌、芝居、語り、総てがただ同じ舞台に盛り込まれただけでなく、ひとつの物語に則って融合している、珍しい感覚の作品。
楽曲もダンスも様々なジャンルのものを贅沢に詰め込んでいたが、けれどそれが不思議と纏まってみえる。
ただ、カンテと呼ばれていた歌担当の二人がたまにアイドルのような電子音全開の曲を歌うのだけは自分に耐性が無かったのか、そこはミュージカル調で良いのにと思ったりはしたけれど…その他は思い切り好み。

「カルメン」は昔映画で観たきりだが、正直あまりハマらなかった記憶があった。
悲しい性で、やはりドン・ホセに気持ちを入れて観てしまうのだけど、あの映画のカルメン役が単にわたしの好みではなく悪女感が全面に出過ぎていたのが要因かと思う。
しかし、川井さんの純粋な魔性具合、所謂ファム・ファタルの要素を絶妙に醸すカルメンは非常に魅力的だった。ヴァイオリンという楽器を通しての感情表現や存在感も、情熱的かつ神聖なイメージの演出を見事に表していたのだろう。
その魅力に囚われ身を滅ぼしていくドン・ホセの堕ちっぷりにも説得力が増す。
東山さんが初めて舞台に登場したとき、緋色のマントを翻して舞う様の惚れ惚れするような凛々しさがすっかり目に焼き付いてしまって…叶わぬ恋の狂気で壊れていってからも度々思い起こすのが哀しい。
そう、映画を観たときは、あの最期の瞬間にこそ二人が愛し合っていたように感じたんだよね。けどこのカルメンは、そんな次元には居なかったように見えた。地上で自由を見付けられない魂が死によって解放されただけ、成就や昇華ではなく、あれは始まりだったのかもしれない。
ホセは一時、炎のようにカルメンに愛されたのだろうが、彼女にとってはガルシアもエスカミリオも同じように愛したのではないかな。三人は個性的でそれぞれ美しいけれど、気紛れに焦がされただけで誰もカルメンを捕まえておくほどの力はなかったのだろう。“自由”そのものの彼女を。

作中で川井さんが演奏していた曲は、ビゼーのカルメン、ご自身の曲から選んだもの。曲目リスト欲しかったけれど、パンフレットに載っていなかった…
印象的だったのはやはり「ハバネラ」と「レッド・ヴァイオリン」。
「ハバネラ」はパフォーマンスも相まって本当に凄かった!踊る東山さんのリフトで、あんなに仰け反った状態で演奏するなんて…余程のバランス感覚が成せる技だろう。
改めて、川井郁子という人はヴァイオリニストの枠を超えているパフォーマーなのだと思う。
クラシックファンの方は特に、彼女のパフォーマンスは劇的過ぎて好き嫌いが分かれるだろうけど、それも理解したうえでわたしはあの存在感が堪らなく好きなほう。
東山さんのほうも諸々ジャンルを超えた異端児っぽい感があるので(笑)…この二人の個性や美しさ、独特の色気がぶつかり合い、最高に官能的な空間を作り上げていたこの場面は、一生忘れられないくらいのインパクトがあった。きっとこの先「ハバネラ」を耳にする度に、わたしはこのシーンを客席で観ていたことを思い出すのじゃないかな…
そのくらい心に強く焼き付いた場面。ただただ魅入ってしまった。

また、
“死”を演じ冒頭から圧倒的な妖しい存在感を放っていた長澤風海さんと正統派王子様のようなエスカミリオ役・大柴拓磨さんの質の異なるバレエ、
ワイルドでキレのあるガルシア役・森新吾さんなど、
個性的なダンサー陣の豪華な競演も素晴らしい。
わたしが観劇した日はDIAMOND☆DOGSメンバーによるアフタートークがあり…暴露ネタのなかで、ホセとガルシアの決闘場面でわたしがとても印象的だと思っていた振りが、実はこの日は森さんが振りを間違えたせいで東山さんが本気で転倒していたと知る(苦笑)
クールな東山ホセの無様っぷりが、わたしは物凄いツボに入るほど真に迫って見えたので、ちょっと知りたくなかった感だが…しかし、転んでも格好良い東山義久って何者だ?
あまりにも好感度が上がったので、物販で以前劇場で観た「ニジンスキー」DVDを購入して観まくっている。この人本当に格好良いわ…今更はまった(笑)

「ニジンスキー(2014年版)」観劇の感想は→《此方》
川井郁子さんファンのきっかけ「Duende(2007年)」の感想は→《此方》

色々な面に於いて「カルメン」という作品のイメージを塗り替えてくれたステージだった。
観劇から何日も経ったのに未だに感動と興奮が醒めない…

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おけぴに舞台写真付きのレビューがあったので拝借。
川井カルメン&東山ホセの「ハバネラ」。生のステージは更に魅惑的で、思い出すだけでも鳥肌が立つほど…
この二人の競演は、是非ともまた観たい!

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alf_maria_lully at 08:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

August 04, 2016

養命

夏バテなのか飲み過ぎなのか…このところ胃腸の調子が頗る悪く、観念して遂に医者にかかる。
かかりつけのドクターは、とても優しくてテンション高いおじ様なのだ。
また脂っこい食事してるんでしょ〜?弱ってるときくらい自分労らないと〜、と、やんわり生活習慣を指摘されて終わりました。
胃薬でなんとかなるレベルで良かった…本当に痛かったんだもん。(基本、痛みに凄く弱い)

大事をとって、暫く酒はこれだけにします。

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*用量守って頂いているので、ご安心を。


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alf_maria_lully at 09:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

August 01, 2016

熱月

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20〜29日と、芸術集団れんこんきすた様のフランス革命三部作、公演お手伝いをさせて頂いておりました。
スタッフなのを良いことに、ちゃっかりと結構な回数を観劇させて頂いちゃいましたが(苦笑)、どの作品・どのチームも本当に熱く感動のステージを繰り広げており、関わらせて貰って良かったと心から思っています。
皆様お疲れ様でした、素敵な時間をありがとうございました!

感想とか言い出すと本当にきりが無いので…メインでお手伝いしていた革命カフェについて少し。
会場入口の特設カフェにて、公演にちなんだ焼き菓子やノンアルコールカクテルなど販売していました。
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劇団のTwitterやらfacebookやらでも紹介していたのですが、品物より何よりわたしの出で立ちに総ツッコミが入りまして(苦笑)そりゃあそうよねって感じだけど…
革命支持者のマダム?が経営するカフェ、の設定ですので。もう一人のマダム・マリコさんと共に、命を燃やしてトリコロール全開でお送り致しました。

そう、カクテルまでトリコロール。
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ノンアルのプースカフェとか無理だよ〜とかなんとか言いながら、マリコさんのお助けで完成に至ったデザートカクテル・トリコロール。左に並んでいるのは「Blanc」の主人公である死刑執行人・サンソンをイメージしたカクテル・ギロチン。
他にも上演作品をイメージしたものを販売していまして、なかなか品揃えの豊富なカフェでした。公演を見終わったあとに召し上がったお客様は、より一層余韻に浸って頂けたのではないでしょうか?
「Bleu」のマドレーヌとかね、劇中で凄く印象的なアイテムだったので、あれ観劇後に食べて貰うと全然違うものに感じられたと思うんですよ。あぁ、みんながマドレーヌを食べられるんだ!って…思い出して書いていたら若干うるうるしてきた…

至らない部分も多くばたついたりもしましたが、演者様・スタッフ様が愛と情熱を注いで作られた素晴らしい作品の数々、それを観に来てくださったお客様を芝居とはまた違ったかたちでおもてなしするお手伝いが出来ていましたら幸いです。
革命に燃えた熱い日々が過ぎ去っても、お客様一人ひとりの心の中に、劇場での感動と記憶の炎がいつまでも燃え続けていますように…

【芸術集団れんこんきすた web site】
【芸術集団れんこんきすた blog】

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alf_maria_lully at 08:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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